日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

会長挨拶

日本化学繊維協会は、我が国の化学繊維産業の健全な発展を図ることを目的として1948年に設立され、原料、紡織・加工、アパレル等の関連各業界との連携を図りながら、生産から消費にわたる化学繊維を取り巻く国内外の諸課題に対応してまいりました。

近年、日本の化繊業界は、高機能・高性能繊維を中心とする先端繊維素材に集約し、新たなソリューションを生み出す製品開発や市場開拓を推進しており、その需要は国内のみならず、海外でも本格化しつつあります。

一方で先端繊維素材分野での新興国の追い上げも厳しく、不断の技術開発・製品開発が不可欠であるとともに、AI・IoT関連技術を用いたスマート社会や環境保全・生物多様性への貢献など、日々変化するニーズへの対応が益々重要となっております。

こうした事業環境の変化を受け、化繊協会は2020年度までの中期計画を定め、①業界の国際競争力強化に向けた標準化推進、②業界の先進性や社会への貢献を訴求する情報発信、③業界の社会的責任としての製品安全・環境分野での積極的な取組みを重点事業に掲げております。2018年度は、その2年目にあたり、2017年度に新たに策定した「独禁法遵守ガイドライン」や「品質保証ガイドライン」も踏まえつつ、重点事業のさらなる深耕を図ってまいります。

私たちは、繊維及び関連する業界の皆様と協力し、先端繊維素材の普及拡大を通じて世界の人びとを豊かにするとともに、健全で持続可能な社会づくりに貢献していく所存です。今後とも変わらぬご支持・ご支援をお願い申し上げます。

2018年7月

日本化学繊維協会 会長 和賀昌之(三菱ケミカル株式会社 代表取締役社長)