よくわかる化学せんい

写真で見る合成せんいの製法

1.ポリエステルの製法

ポリエステルは、石油から取り出した、ナフサ中に含まれるキシレンを原料として、テレフタール酸を作り、同じくエチレンを原料としてエチレングリコールを作り、この2種の化学物質を縮合重合させた高分子である「ポリエチレンテレフタレート(PET)」を熱で溶融して、細い孔がたくさん開いたノズル(口金)から繊維状に押し出し、空気で冷却し、繊維化することにより作られます。

原料のポリエステルチップ

溶融紡糸装置模式図
溶融紡糸装置

原料のポリエステルチップを溶融押出し機(エクストルーダー)から、ギアーポンプ(計量器付き小型押出しポンプを経由して、細い孔が多数開いたノズル(口金)から繊維形状に押出して、巻き取られ延伸(長さ方向に引き伸ばす)した後、巻き取られます。

紡糸の状況
ノズル(口金)


ポリエステルフィラメント糸

フィラメント糸の巻取り

パーン形状への巻き返し

パーン

ドラムに巻き取られたフィラメント糸は、さらに延伸され、最後に少し撚りがかけられ、パーン形状に巻き取られます。


ポリエステルステープル

ステープルトウの紡糸

ステープルトウカッター

集束したステープルトウは、一定の長さにカットされわた状となります。

ステープルファイバー

ベールを作る機械


カットされたわた状のステープルは、一定量になるよう圧力をかけて、圧縮され、ベール状に梱包され、出荷されます。



2.アクリルの製法

石油のナフサから取り出した、プロピレンを原料としてアクリロニトリルを作り、これを重合して、ポリアクリロニトリルを作り、これを溶媒で溶かして粘性のある液状として、凝固浴と呼ばれる溶液中で ノズル(口金)の細い孔から繊維状に押し出し、凝固液との化学反応でポリアクリロニトリルを再生させ、繊維化されます。


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