化学繊維のサステナビリティQ&A

化学繊維産業は環境問題にどう取り組んでいる?

化学繊維製品で環境を守っています

地球温暖化炭素繊維複合材料などを使用することで、自動車、航空機、再生可能エネルギー装置(風力発電設備の回転翼、燃料電池の水素タンク)などの軽量化に貢献しています。
大気汚染化学繊維の不織布が、工場や発電所などの排煙処理フィルター、有害化学物質の除去フィルターなどで使用されています。
水汚染や水不足廃水、上・下水処理フィルター、海水淡水化装置などで中空糸膜などが使用されています。
土壌・地下水汚染生分解性繊維、埋立処分場の遮水シート、放射性物質吸着繊維などに化学繊維の不織布などが使用されています。
資源枯渇植物などの再生可能な有機資源を原料として活用した化学繊維、リサイクル原料を使った化学繊維などがあります。

製造工程からの環境負荷物質の排出抑制に取り組んでいます

地球温暖化・日本の化学繊維工場から排出される二酸化炭素は約120万トン/年で、産業全体の0.4%程度です。・2013年から2023年までに二酸化炭素排出量を約3割削減しました。・今後も二酸化炭素排出量の少ない燃料への代替や再生可能エネルギーの利用拡大などによって排出を抑制します。
化学物質汚染・日本の化学繊維は厳しい環境規制に準拠して製造されています。・国内で化学繊維の生産が始まってから約70年間、化学物質の研究・評価結果を重視しながら有害性が疑われる物質は安全性の高い物質へと切り替えを進めてきました。・今後も化学物質の管理を徹底し、安全・安心な化学繊維をお届けします。