技術革新による紡糸速度の向上により、巻取り速度が6,000m/分さらには8,000m/分クラスの超高速での製造も可能となってきました。
従来の方法では、1,000m/分程度で紡糸した後に延伸工程が必要でしたが、超高速紡糸では、巻取り速度が向上したため延伸工程は不要となって合理化が図られました。
超高速紡糸は、品質の安定化など高度の技術を必要としますが、国際競争力の強化など生産の近代化として注目されています。
また、超高速で紡糸した繊維については、染色性が改善されるなど従来の繊維と異なった糸質が得られる点でも特徴があり、新しい素材としての魅力を備えています。