日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

化学繊維の用語集

極細繊維

繊維の太さを表すのに、長さ9000メートル当たりのグラム数を用いたデシテックスという単位があります。通常の衣料用繊維は約3.33デシテックス(3デニール)です。天然繊維で最も細い繊維は絹の約1.11デシテックス(1デニール)と言われていますが、一般的に0.55デシテックス(0.5デニール)以下の細い繊維が極細繊維と言われています。化学繊維は、技術の進歩によって、それよりも細いミクロ単位、ナノ単位の極細繊維を作ることができます。極細繊維を生地にすると、非常にしなかやで緻密なものとなり、独特の性質や機能が表現できます。人工皮革や薄毛状の表面を持つファッション素材、眼鏡拭きや工業用のワイピングクロス、高吸水性を利用した洗髪速乾用タオル、ろ過布など応用も多岐にわたっています。

「化学繊維の改良・改質」のその他の用語