再生ポリエステル繊維は、PET(ポリエステル繊維、ポリエステルフィルム)の工場内裁断くずを利用して再溶融繊維化し、カーペットなどで利用されてきました。1997年4月から施行された容器包装リサイクル法で、PETボトルが再商品義務対象製品となったため、回収されたPETボトルから再生したPETフレークスを用いた再生ポリエステル繊維が生産されるようになりました。2002年からはケミカルリサイクル技術が実用されたことに伴い、バージン原料で作った物と同等の再生ポリエステル繊維の供給が可能になっています。再生ポリエステル繊維製品は、ECOマークの取得ができ、地方公共団体がECOマーク商品を優先使用するといったインセンティブもあり、PETボトルの回収率も高まっています。近年は、スポーツや音楽イベントの会場でPETボトルを回収し、繊維によみがえらせるといった取り組みも見られます。
再生ポリエステル繊維
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