日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

(中国) 繊維品輸出3.5%増の2,767憶㌦—2018年年間

2019年01月18日
日本化学繊維協会

中国 繊維輸出

 中国海関統計によると、2018年年間(1~12月)の中国の繊維品輸出は前年比3.5%増の2,767億㌦、2年連続で前年実績を上回った。
 そのうち、紡織品は同8.1%増の1,191億㌦、衣類等二次製品は同0.3%増の1,576億㌦となった。

中国の繊維品輸出
                            (100万㌦、%)

 

ドイツ 経営

Lenzing、Hof Universityとスパンレース分野で提携

 大手セルロース繊維メーカーLenzing Groupは、ドイツのHof University of Applied Sciences(Hof大学)と、スパンレース不織布分野での提携に合意した。Lenzingによると、Hof大学の連携は今後5年間継続する計画。
 この提携協定に基づき、Lenzingは、Hof大学の有する機械と技術を活用することができる。
 Lenzingは「今回の提携は、不織布分野において研究機関と産業界のユニークな協力体制であり、両者は不織布の設備を最適な形で使用することができ、製品のポートフォリオを拡大することができる。この提携はLenzingが進めるsCore TEN戦略を一歩推進するもの。この提携により、衛生用品、化粧品、医療産業の顧客企業との関係を強化し、製品を効率的に開発できるようになり、顧客も、持続性の高い革新的なソリューションを築く基盤となる」と述べている。
 Hof大学では、不織布の応用研究のための新しい技術センターの建設が進んでいるが、Lenzingは、2020年年初にこのセンターが竣工した後、ただちにこれを活用する方針。また、同センターでLenzingは、新しい繊維の開発と試験を集中的に行う予定である。Lenzingによると、特に、創傷部のケアなど医療産業向けの新製品開拓を目指しているという。また、持続可能な木材原料で生産された繊維ということで、土壌や水中で増加しているプラスチック汚染に対する有効なソリューションという点も強調したいとしている。