世界 綿花
世界の綿花消費、2018/19年に成長率が鈍化
国際綿花諮問委員会(ICAC)によると、2018/19年、世界の綿花消費の成長率は、0.04%の増加にとどまると予想される。その原因として、綿花消費が多い国で、消費の鈍化続いていることが挙げられる。
2018/19年の主要消費国の消費成長率は、以下の通り。
・東アジア…前年比6%増で、前年の伸びから8ポイント下落
・中国…前年比8%増で、前年の伸びから7ポイント下落
・バングラデシュ…前年比7%増で、前年の伸びから8ポイント下落
・ベトナム…前年比3%増。過去7シーズン二桁成長率であったが鈍化
・インド…ミル消費の増加が見込まれるものの、消費成長率は1%増にとどまる予想
・トルコ・インドネシア・ウズベキスタン…二桁成長の見通し
上記の通り、多くの国で成長率の鈍化が見られる。米国では、米中の貿易摩擦に伴い、中国向け綿花輸出の見通しが不透明であることが、今後の作付計画を難しくしている。
世界の綿花需給見通し
(100万㌧)
*Cotlook Aインデックス(セント/ポンド)価格は、中国を除く世界の在庫率の見通し、中国の綿花輸入見通しをもとに推計した。