日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

(中国) 煙台泰和、新素材工業団地にアラミド繊維工場建設へ

2019年03月20日
日本化学繊維協会

中国 経営

煙台泰和、新素材工業団地にアラミド繊維工場建設へ

 3月12日、大手アラミド・スパンデックスメーカーの煙台泰和新材料は、煙台市において煙台ハイテク新素材工業団地の開所式を行った。この工業団地では、高効率で低エネルギー消費のアラミド繊維および差別化スパンデックスが生産される。
 新工業団地の生産能力は、年産1.2万㌧のメタ系アラミド繊維、同1.2万㌧のパラ系アラミド、同3万㌧の差別化スパンデックス、同3,000㌧のアラミドペーパーの計画であり、合計投資額は60億元。今後5年以内で、全てのプロジェクトが生産開始する予定であり、稼働後は、メタ系アラミドとアラミドペーパーは世界第2位、パラ系アラミドは世界トップ3、スパンデックスは世界トップ5になるという。年間売上高は約60億元、総利益は約12億元となる見込み。このプロジェクトの完成によって、同社の新素材産業の技術水準とコア競争力が大きく高まる見込み。

 

中国 化繊産業

新疆富麗達、レーヨン生産量日産1,100㌧を突破

 2月21日、大手レーヨン短繊維メーカーの新疆富麗達繊維は、レーヨン短繊維の日産生産量は1,100㌧を突破したことを明らかにした。
 近年、新疆富麗達繊維は、産業のアップグレードを通し、設備能力は、レーヨン短繊維が年産40万㌧、パルプ同9万㌧、硫酸同30万㌧となっており、レーヨン短繊維一工場当たりの生産能力の規模としては世界最大級となっている。現在、同社は、モンゴル自治区や新疆の綿花などの資源を活用し、近隣の紡績等川下産業との連動したアップグレードを進めており、関連する雇用は南新疆の4つの地区・州で約1万人となっている。
 同社は、2019年のレーヨン短繊維の生産目標を39.5万㌧としており、第13次五か年計画期間中に世界有数のレーヨン短繊維業となることを目標としている。