日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

(中国) 四川能投のPTAプラント、稼働開始

2019年06月10日
日本化学繊維協会

中国 合繊原料

四川能投のPTAプラント、稼働開始

 5月22日、四川能投化学新材料は、新設したPTAプラントの稼働に成功したことを明らかにした。
 四川能投化学新材料の親会社である四川省能源投資集団は2018年9月、南充市政府、四川石化、中国化学、中石油西南化工と5者協議に調印、四川能投化学新材料を設立し、PTA工場の建設が始まった。PTA工場の技術は、INVISTAと恒力石化が担当した。
 この工場がフル稼働すると、年間売上高70億元が実現する。

 

米国 経営 

Aquafil、O’Maraを完全子会社に

 5月31日、イタリアの大手ナイロンメーカーAquafil S.p.A.は、米国の合繊メーカーO’Mara Inc.の買収を完了したことを明らかにした。買収は米国100%子会社Aquafil USA Inc.を通じて、O’Maraの株式100%を買収した。買収額は4,050万㌦。
 O’Maraは1970年に設立され、ノースカロライナ州Rutherford College工場でナイロン、ポリエステル、ポリプロピレンの原着繊維を生産している。2018年の売上は4,010万㌦。
 Aquafilによると、O’Maraは、カーペット用途を中心にスポーツウェア、靴下、ファッション衣料などに事業展開しており、カーペットヤーンをコア事業とするAquafilと補完できる部分が多く、将来的な米国市場の拡大のための相乗効果も期待できるとしている。また、米国での糸生産を拡充することで、中南米との自由貿易協定(CAFTA)の恩恵を受けられることも、今回の買収の一因となったとしている。
 Aquafilは1965年創業の大手合繊メーカーで、主力事業はカーペット用のナイロン6事業。欧州、米国、タイ、中国に工場を有する。