日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

(世界) 綿花の消費と貿易、前年比減の予想

2019年11月08日
日本化学繊維協会

世界 綿花

綿花の消費と貿易、前年比減の予想

 国際綿花諮問委員会(ICAC)によると、世界の綿花消費および貿易は2019/20年度、米中貿易摩擦の影響により減少する見込み。現時点では、来年度の綿花生産は2,670万㌧、消費は2,620万㌧、貿易は880万㌧と予想されている。
【生産】
 世界の綿花生産をけん引するのはインド。同国の収穫高は440kg/㌶と、世界最下位で、世界平均(780kg/㌶)を大きく下回っているが、2019/20年度の綿花生産は600万㌧となる見通し。
【消費】
 最大の綿花消費国である中国は、前年比2%減の805万㌧の見込み。
【輸入】
 メキシコとパキスタンは、綿花輸入が増加する見通し。メキシコの綿花輸入は前年比48%増の14万1,000㌧、パキスタンの綿花輸入は前年比8%増の71万1,000㌧の予想。

世界の綿花需給見通し
                               (100万㌧)

ICACによる価格予想
                                (㌣/㍀)

*Cotlook Aインデックス(セント/ポンド)価格は、中国を除く世界の在庫率の見通し、中国の綿花輸入見通しをもとに推計した。