EU 繊維政策

EURATEX、繊維産業の循環経済行動計画を発表

　12月6日、欧州繊維産業連盟（EURATEX）は、理事会を開催、欧州委員会・環境総局長Calleja Crespo氏をゲストとして迎え、EURATEXの新しい循環経済に向けた行動計画を提案した。
　EURATEXの新しい戦略は、「Prospering in the Circular Economy 2019（循環経済の中での繁栄）」のタイトルで9つの行動計画の下に12の重点ポイント、6つの条件、38の具体的な提言で構成されている。
この戦略は、EURATEXの加盟団体、100社以上の欧州企業、その他のステークホルダーと幅広い話題についてボトムアップ形式で話し合いを重ねた上でまとめられたもの。
　今回のEURATEXの提案に対しては、41社のCEOが歓迎を示しており、EURATEXは、これらの企業が、緊急性の高い課題に対処し、循環性改善のため、持続可能な資源活用を追求するなどの、自主的な誓約（行動計画）を提出してくることを期待している、と述べている。
　EURATEXによると、この提案は、欧州委員会・Ursula von der Leyen新委員長が策定した新しいガイドライン（欧州グリーンディール）に沿ったものであるという。欧州委員会は、2020年年初には、広範な分野に渡って策定した循環経済行動計画を発表する予定である。
　欧州委員会・環境総局長Calleja Crespo氏は、循環経済は、環境・社会・経済の持続可能性を調和させるものでなければならないと強調した。
　EURATEXのAlberto Paccanelli会長は、EURATEXは、欧州委員会の調整によって、循環性を確保するために画期的な政策を立ち上げ、喫緊に必要とされている循環経済への転換で欧州を主導的な立場に定着させることができることを望んでいると述べた。