日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

(中国) 綿花生産は前年比2.4%減の576.5万㌧の見込み

2020年07月30日
日本化学繊維協会

綿花 

綿花生産は前年比2.4%減の576.5万㌧の見込み

 中国綿花協会綿農分会は、2020年6月に中国内地の12省と新疆自治区2,451の定点の農家に対して、今年度の綿花の栽培状況調査を行った。その調査結果は以下の通り。
 中国全体の綿花栽培面積は前年比4.15%減の4,615.63万ムー、単位当たり生産量は前年比で増加する見込みであるが、総生産は約576.5万㌧と前年比2.4%減になる見込み。
 6月末の時点で、綿花の現蕾(つぼみ)率は97.53%となり、前年を3ポイント上回った。これは、病気や害虫の発生程度は比較的軽いことを示している。そのうち、病気や害虫の程度が軽い割合は78.80%であり、前年比15.78ポイント高い。害虫の発生程度が軽い割合は67.33%であり、前年比1.77ポイント高い。また、成長の程度が良いのは47.80%であり、前年比37.17ポイント高い結果となった。
 新疆綿花の成長の程度は前年より良好であり、病気や害虫の発生も軽く、単位当たり生産は昨年と同程度と見込まれ、生産量は前年比0.39%減の約502万㌧と見込まれる。新疆綿花の中国全体に占める割合は87%であった。区域別にみると、6月、新疆北部では干ばつが起きたが、中下旬に連続して雨が降り、干ばつが緩和した。新疆南部は晴れの日が続き、日照時間は充分であり、綿花は成長した。6月30日時点で、新疆全体のつぼみ率は100%となった。これは、前年比5ポイント上回った。7~8月は綿花の成長の鍵となる時期であるが、綿作農家は、肥料やり、病害虫対策などを行っており、今後極端な天候不順などがなければ、今年度の綿花生産は安定を保持するとの見通しである。