日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

(中国) 賽得利・常州のリヨセル工場、稼働開始

2022年11月10日
日本化学繊維協会

化繊生産

賽得利・常州のリヨセル工場、稼働開始

 このほど、大手セルロース繊維メーカー賽得利・常州(Sateri Changzhou Fibre Co., Ltd.)は、年産10万㌧のリヨセル繊維の生産ラインの稼働開始を明らかにした。
 中国において、リヨセル繊維は、天然由来原料であり、使用有機溶剤はほぼリサイクル可能で、製品も生分解性を持つ「グリーンファイバー(環境対応繊維)」とされている。
 赛得利のリヨセル繊維は国際的に認証された植林地から原料を調達、自社開発のパルプ製造技術と繊維製造技術を使用し、製造工程における環境負荷を低減している。同社のリヨセル繊維は、明るく光沢があり、シルク生地に似た光沢感と良好なドレープ性を持ち、混紡も可能で あり、アパレルや不織布製品に広く使われている。
 赛得利・常州のリヨセル工場は同社で2番目のリヨセル繊維工場であり、同社のリヨセル繊維年間生産能力30万㌧の目標を達成するため、今後も生産規模の拡張を進めていくとしている。