日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

(E U) EU理事会、エコデザイン規則案に合意

2023年05月30日
日本化学繊維協会

環境

EU理事会、エコデザイン規則案に合意

 5月22日、EU理事会は、持続可能な製品のためのエコデザイン規則案に合意したと発表した
 この規則案は、欧州委員会が2022年3月30日に提案(持続可能な循環型繊維製品戦略の発出と同日)していたもので、従来のエコデザイン指令から、適用対象をほぼ全製品に拡大したうえで、リユース、修理、リサイクル可能性、長寿命性、耐久性などの各種のエコデザイン要件を設定する枠組みを規定したもの。
 この規則案は、製品ごとの規定はなく、繊維製品などカテゴリー別の具体的要件は今後、別途策定される。また、エコデザイン規則案では、エコデザイン要件などの情報を「デジタル製品パスポート(DPP)」を通じた消費者への情報提供を義務付ける。
 今回の規則案合意に関するEU理事会の立場として、未使用繊維製品の廃棄禁止を明示している。これは、特にオンライン販売の急速な拡大以降、未使用繊維製品の廃棄による環境影響を軽減しようとする試みであり、適用においては、中小企業、零細企業に対しては、4年の猶予期間又は除外措置等を設けている。また、自動車については、他の規定があるため、今回の対象製品から除外している。
 今後、同規則案は、欧州議会等での審議を経る予定。EU理事会は発効後、最低18ヵ月の移行期間を設けることなども示している。