日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

会長挨拶

日本化学繊維協会は、我が国の化学繊維産業の健全な発展を図ることを目的として1948年に設立され、生産から消費に至るまでの化学繊維を取り巻く国内外の諸課題に対応してまいりました。

日本の化繊業界は、ものづくりの中核となる先端繊維素材の開発と普及などを通じて、持続可能な成長サイクルを実現する新しい価値の創出を目指しております。

近年では、気候変動対策や循環型経済、人権尊重に向けた動きが世界的に加速しており、環境配慮型素材の開発・供給やサプライチェーンにおける人権配慮の推進など化繊産業が果たさなければならない社会的責任の重みは増しております。また、エネルギー価格の高止まりなどを受けて、繊維複合材料や高強力糸などの省エネ・低炭素化に資する化繊素材の重要性が一層高まっております。

このような環境下、日本化学繊維協会では、2021年度に策定した「中期活動方針2025」に基づき、①サステナビリティの推進、②競争力の基盤維持・強化、③情報発信の拡充、の3点を活動の方向性に掲げ、2023年度も引き続き、繊維製品の資源循環システム構築やサプライチェーンにおける人権配慮などの活動に取り組んでまいります。また、2024年に韓国で開催されるアジア化繊産業会議の準備を会長国として進めます。

わたしたちは、繊維および関係機関の皆さまと協力し、高機能・高性能繊維の普及拡大を通じて社会的な課題の解決に貢献するとともに、持続的かつ健全な成長を実現していく所存です。引き続きこれまでと変わらぬご支持とご支援をお願い申し上げます。

2023年7月

日本化学繊維協会 大矢会長 (東レ株式会社 代表取締役社長 社長執行役員)