台湾 化繊生産
2018年の化繊生産
台湾人繊公会によると、2018年の台湾の化学繊維生産は前年比4.4%減の162.0万㌧ンとなった。品種別には、ポリエステルFは同0.4%増の79.8万㌧、ポリエステルSは同5.6%減の50.0万㌧、ナイロンFは同8.0%減の24.9万㌧、レーヨンSは同3.6%増の7.3万㌧であった。
台湾の化学繊維生産
(1,000㌧、%)
中 国 技術開発
有色UHMWPE繊維プロジェクトが審査を通過
2月12日、中国最大の石化企業集団・中石化(SINOPEC)は、超高分子量ポリエチレン繊維(UHMWPE)の有色繊維の応用研究プロジェクトが、中石化・科学技術部が組織した技術成果審査鑑定に合格した。このプロジェクトは、中石化南京化工研究院、中国紡織科学研究院、中国石化儀征化繊の3社が協力して完成させたもの。
鑑定した専門家グループは、このプロジェクトは新しい技術と製品開発が提供されており、普及の見通しが高く、プロジェクト全体の技術は国際先進レベルに達していると評価した。
専門家グループが出した鑑定意見には、この計画では顔料及び助剤の紡糸原液中での分散性能が系統的に研究され、高い均一性の高濃度顔料の調合、均一添加技術が開発され、調合顔料の紡糸原液乾式紡糸、延伸技術の繊維性能への影響が研究されている。UHMWPE繊維の主流色系が確立され、40種以上の標準カラーチャートが開発されている、原着乾式紡糸技術が完成され、溶剤回収率は98%を上回る、安定生産を実現しており、製品の繊維は市場のニーズを満たし、良好な経済収益が期待できる、といった高い評価が出された。また、このプロジェクトでは、既に発明特許3件が申請されている。
儀征化繊は中国国内の大手UHMWPE繊維メーカーの一つであり、同社が生産するUHMWPE繊維は香港・珠海・マカオをつなぐ港珠澳大橋のつり上げに使用されている。