日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

(中国) 2019年の中国不織布業界の業況

2020年01月20日
日本化学繊維協会

中国 繊維景況 

2019年の中国不織布業界の業況

 2019年の中国の不織布業界は、主要な最終市場での需要減速、相次ぐ新増設、米国による追加関税などのマイナス要因があったものの、全体的には安定した発展となり、速い成長を維持した。
 国家統計局によると、2019年1~11月、規模以上企業の不織布生産量は前年同期比11.14%増の453万㌧となった。
 規模以上不織布企業の2019年1~11月の主力事業売上高は前年同期比3.6%増の989.3億元となった。業界の利益総額は同1.53%減、利益率は0.3ポイント下落した。
 2019年1~11月、不織布輸出は前年同期比7.76%増の95万㌧、同4.04%増の28.15億㌦であった。そのうち、米国向けは同22.1%減の約7万㌧、同20.20%減の約2.07億㌦であり、米中貿易摩擦の影響は大きかった。その他の輸出先では、日本、韓国向けはそれぞれ4.84%減、2.87%減となった一方、ベトナム、フィリピン、カンボジア向けはそれぞれ18.56%増、27.84%増、52.51%増と「一帯一路」沿線国家向けが好調であった。
 不織布業界の固定資産投資の伸びは明らかに減速している。