日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

(中国) 繊維産業の十四五の研究と編集、正式に開始

2020年03月30日
日本化学繊維協会

中国 繊維政策 

繊維産業の十四五の研究と編集、正式に開始

 3月9日、中国紡織工業連合会(中紡連)は、繊維産業の「第14次五ヵ年計画発展指導意見研究工作計画を発表することに関する通知」を発表、同五ヵ年計画の研究と編集作業を正式に開始したことを明らかにした。
 中紡連は、2021年から始まる第14次五ヵ年計画の5年間においては、社会主義・現代化の新たな道がスタートし、繊維産業は「高品質発展」の新段階に入るとしている。中国の繊維産業は、高品質発展のための基礎は既に蓄積しているとはいえ、脱グローバル化、国際競争の激化、国内需要のアップグレードなどの課題に直面しており、こうした認識のもと、中紡連は2019年下半期に繊維産業の第14次五ヵ年計画の準備作業を開始していた。
 中紡連は、高勇書記(秘書長)と孫瑞哲会長をグループ長とし、3つの課題小グループを設置した。第一グループは、総合グループ、科学技術グループ、ファッショングループ、緑色グループの4つのグループが含まれる。第二グループは、区域配置・産業クラスター、国際化発展、繊維原料需給、専門的人材育成、工業インターネット、繊維産業と軍民融合、繊維産業と金融の融合の7つの問題が含まれる。第三グループは、綿紡、化繊、毛紡、麻紡、シルク、ニット、染色、長繊維織布、アパレル、家庭用繊維製品、産業用繊維製品、繊維機械など計12のセクター別の問題が含まれる。
 中紡連によると、今後のスケジュールとして、2020年上半期に、それぞれのグループで作業を初歩的に完成させ、第3四半期にたたき台となる原稿を作成、内外の専門家からの意見を求めた上で、2020年年内に基本的に原稿を完成させ、2021年上半期に正式に発表する予定である。
 3月10日、高勇書記と孫瑞哲会長は、第14次五か年計画の研究・編集作業は、2020年の重点事業であり、繊維業界の高品質発展の新しい形勢と新しい要求に照らして検討すると強調した。