日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

(中国) 主要ポリエステルメーカーの上半期の業績

2020年09月10日
日本化学繊維協会

業績

主要ポリエステルメーカーの上半期の業績

 ポリエステル上場会社の2020年上半期の業績報告が発表されている。半期の業績データは各社ごとに明暗が大きく分かれている。

  2020年上半期の主要ポリエステル企業の業績
                               (億元、%)

 恒力石化は、上半期に原料プロジェクトが安定して稼働し、売上が前年同期と比べ大きく増加した。
 恒逸石化は、新型コロナウイルスの流行の影響を受けたものの、ブルネイのプロジェクトは高稼働率を維持した。傘下の浙江逸盛、大連逸盛、海南逸盛の利益増が貢献した。
 栄盛石化は、傘下の浙江石化の一体化プロジェクトの稼働が堅調であり、売上、収益が好調であった。
 桐昆は、新型コロナウイルス流行と、輸出環境の悪化で川下の繊維製品の需要が低下、価格が下落したことが影響し、減収減益となった。
 新鳳鳴は、上半期の売上は減少し、販売単価の下落で利益は大幅に落ち込んだ。
 東方盛虹は、販売価格の下落や原料価格の変動が不利に働き、大幅な減益となった。
 主要ポリエステル企業の業績をみると、好調な会社は、上流の化学品からの一貫生産体制を有しており、川上の大型プロジェクトの稼働により、全産業チェーンでの優位性を維持している。一方、業績が低迷している会社は、コロナウイルスの影響を大きく受けた形になっている。