日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

(オーストリア) Lenzing、太陽光発電プラントを計画

2021年01月29日
日本化学繊維協会

活動

Lenzing、太陽光発電プラントを計画

 大手セルロース繊維メーカーLenzing Groupは、オーストリア北部に、太陽光発電プラントの稼働を計画していることを明らかにした。敷地面積は約55,000m²。2021年後半の稼働を目指している。約16,000枚のソーラーパネルを使用し、年間発電能力はおよそ5,500メガワット。これは1,700世帯の電力需要を支える規模であり、オーストリア北部では最大級の太陽光発電プラントとなる。
 Lenzingは、同社の方針として、2030年までに二酸化炭素排出量の半減、2050年までに「気候中立」を達成することを目標にしている。そのための手段として、同グループ内で使用するエネルギーを再生エネルギーに代替することも明記しており、今回の太陽光発電プラントの建設は、この取り組みの一環。
 Lenzing GroupのCEO、Stefan Doboczky氏は、「私たちは、気候変動という大きな課題に直面している。Lenzing Groupは、イノベーションとサステナビリティをリードする企業として、気候変動に対する目標や、繊維産業で新たに設定された基準達成に、前向きに取り組んでいく。タイやブラジルなど、カーボンニュートラルを目指す生産拠点や、革新的なプロジェクトを進行している既存の拠点には、多額の資本を投下し、気候中立に一歩でも近づけたい。」と述べている。