日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

(中国) 新郷化繊、カーボンニュートラルビジョンを発表

2021年02月19日
日本化学繊維協会

環境

新郷化繊、カーボンニュートラルビジョンを発表

 2月4日、大手セルロース繊維メーカー新郷化繊は、自社のカーボンニュートラルに向けたビジョンを以下の通り発表した。

<ビジョン>
〇2055年カーボンニュートラルを実現
〇2035年40%炭素排出削減を実現
〇2028年炭素排出ピークを実現

<ビジョン実現のための具体的活動>
・「パリ協定」に基づき、中国独自の目標に対応した、新郷化繊の気候行動計画を設定する。
・脱炭素路線を進め、炭素情報を定期的に公表する。
・中国繊維業界全生命周期評価グループに参加し、ゼロ炭素製品の開発計画をスタートする。2022年のゼロ炭素セルロース長繊維の発表に注力し、供給チェーン全体のカーボンフットプリント排出を減らす。

 新郷化繊は、この目標の発表について、「気候変動による影響は国を超え、人類に深刻な影響を及ぼしている。同社がカーボンニュートラルに向けたビジョンを発表することは、中国政府のカーボンニュートラル目標に対する積極的な対応であり、世界の気候変動対策に対応している。新郷化繊は、セルロース繊維業界緑色発展連盟(CV連盟)の会員企業として、中国で初めてカーボンニュートラルビジョンを発表したセルロース長繊維生産企業であり、スパンデックス生産企業である。この目標を実現するために、中国紡織工業連合会(CNTAC)、CV連盟、産業チェーンの重要パートナーと気候変動対応グループを共同で組織し、カーボンニュートラルビジョンの実現をサポートする。同時にグローバル・ファッション企業が参加する「ファッション業界気候行動憲章(Fashion Industry Charter for Climate Action)に対応し、「パリ協定」の目標実現のために産業として貢献する意向である。」と述べた。