日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

(米国) パンデミックで持続可能製品に対する消費者の需要急増

2021年04月09日
日本化学繊維協会

環境

パンデミックで持続可能製品に対する消費者の需要急増

 このほど行った米国の綿花生産・調達でのサステナビリティ向上を目指す団体U.S. Cotton Trust Protocolが行った調査によると、Covid-19パンデミックが発生後の、消費者のサステナブル製品に対する需要が高まっていることが明らかとなった。調査は、米国と英国のブランドと小売業1,000社を対象としたもの。概要は以下の通り。
 〇パンデミックがサステナブルへの投資に対してポジティブな影響を与えた:回答者の63%
 〇顧客において、持続可能なビジネス慣行と商品の需要が高まっている:同61%
 〇パンデミックによって環境に優しい製品の重要性が強調された:同69%
 〇ブランドや小売業者が持続可能性のための新たな基準を設定することに取り組んでいる:同28%
 〇サステナブルな生産工程、化学物質、水、エネルギーの低減に取り組んでいる:同42%
 〇安全な職場環境に取り組んでいる:同40%
 〇消費者において、今後12ヵ月で持続可能なアパレルへの製品への支出増加を見込んでいる:同50%。
 この支出増は、人々が通常の生活に戻る必要性(回答の62%)とパンデミック期間中の消費者の節約(同67%)が要因となっている。
 U.S. Cotton Trust Protocolは、「この調査は、パンデミックを経て、ブランド、小売業者、消費者のサステナブルへの関心の高まりが再確認できた。」と結論付けている。