日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

(中国) 繊維産業の第14次五か年計画発展要綱を発表

2021年06月21日
日本化学繊維協会

繊維政策

繊維産業の第14次五か年計画発展要綱を発表

 6月11日、中国紡織工業連合会(CNTAC)は、上海で第4期第9回常務理事拡大会議を開催、「中国繊維産業の第14次五か年計画発展要綱(2021-2025)を正式に発表、CNTAC・孫瑞哲会長から、第13次五ヵ年計画期間中の活動報告と第14次五ヵ年計画の方向性についての説明があった。
 この繊維産業の第14次五ヵ年計画の発展概要は、業界総合編である発展概要と「科学技術、ファッション、グリーン発展指導意見」の2つから構成されており、発展概要は、4部からなる。第1部は発展の現状と直面している課題を紹介し、第13次五か年計画期間中の発展の効果と主要な課題を述べ、第14次五か年計画期間中の発展情勢の分析、業界の直面する機会と課題を示している。第2部は全体的な構想と発展目標を定性的、定量的に紹介している。第3部は重点任務と重点作業を紹介している。第4部は保障措置、すなわち、計画を有効に実施、促進するための業界的措置、政策提案などを紹介している。
 また、発展概要は、繊維業界の中国経済全体における位置付けを明確にしている。つまり、国民経済と社会発展の支柱産業、生活美化の基礎産業、国際協力と融合発展の優位産業であると位置づけ、2035年の長期目標を示した。2035年に中国の社会主義現代化国を実現する際、中国の繊維産業は世界の繊維産業の科学技術分野の主要な駆動者、グローバルファッションの重要なリード者、持続可能な発展の有力な推進者となることを目標としている。こうした点を踏まえ、業界発展の重点任務の方向を以下の8点挙げている。
 1、科学技術革新戦略のサポート能力を強化、産業の発展動力とする
 2、高品質の繊維製造システムを構築、産業の成長の基礎とする
 3、内需を戦略の基点とし、産業循環を円滑にする
 4、グローバル化のレベルを向上させる
 5、業界のファッションを発展させブランド構築を推進する
 6、社会的責任の構築と持続可能な発展を推進する
 7、国内配置を最適化して発展の協調性を向上させる
 8、繊維産業の安全な発展システムを構築する
 また、第14次五ヵ年期間中の重点工程としては、①繊維新材料、②知能製造、③繊維・ファッション構築、④繊維緑色製造、⑤高性能産業用繊維品、を挙げている。