日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

(韓国) 暁星、「creora regen」のLCAを公表

2021年07月20日
日本化学繊維協会

環境

暁星、「creora regen」のLCAを公表

 大手合繊メーカー暁星が、この度、リサイクルスパンデックスのブランド「creora regen」のライフサイクル・アセスメント(LCA)を実施し、100%リサイクル製品である「creora regen」と、バージンのcreoraの環境影響を比較した結果をまとめた。LCAは第三者による検証が必要だが、この度は、韓国のLCA評価機関Networks Yが検証を行った。
 LCAは、製品のライフサイクル(生産~消費・廃棄・リサイクル)における環境負荷を定量的に評価する手法で、二酸化炭素の排出量を算定することで環境負荷が数値化される。この度のLCAでは、「creora regen」とバージンをそれぞれ1kg生産する際の二酸化炭素の排出量を算定し、その結果、「creora regen」の生産過程で排出される二酸化炭素は、バージンの場合より約67%減と、大幅に抑えられるとの結果が出された。
 同社Textile部門でGlobal Marketing Directorを務めるMike Simko氏は、この度のLCAについて、「creora regenの特徴は、100%リサイクル製品であること。LCAにより、creora regenの重要性が数値化されるのは、我々にとってプラスになる」とコメントした。
 2020年1月に立ち上げられた「creora regen」は、これまで、米Textile Exchangeによる製品のリサイクル含有物等を検証する「Global Recycled Standard(GRS)」や、Sustainable Apparel Coalition(SAC)による製品生産における環境影響を測定する「HIGGS MSI(Materials Sustainability Index)」、また、繊維製品の安心・安全を証明する「OEKO-TEX」の認証を受けている。現在は、製品の原料や使用されるエネルギー等を評価する「Cradle-to-Cradle Certified」(完全循環型製品に対する認証制度)の審査中。