化繊設備
泰和新材、メタ系アラミドプロジェクト稼働開始
8月16日、大手スパンデックス/アラミド繊維メーカーの煙台泰和新材料は、防護服用の高性能メタ系アラミド繊維プロジェクトについて稼働開始となったことを明らかにした。
このプロジェクトは、泰和新材料による、「第14次五ヵ年計画(2021~25年)」の最初の稼働プロジェクトであり、同社の発展の一つの重要なマイルストーンである。
このプロジェクトは、泰和新材料が知的財産権を有する第三世代のメタ系アラミド繊維の製造技術を採用しており、生産効率は従来の2倍に向上、投資規模は30%減少、生産工程の技術は国際的な最先端レベルに達しており、生産能力は、これまでの千トン級から万トン級へ拡大している。この稼働によって同社は世界第2位のメタ系アラミド生産企業としての地位を更に一層固め、国際的地位も向上させるとしている。
メタ系アラミド繊維は優れた難燃、耐熱という性能により、安全防護、環境保護などの分野で広範に用いられている。泰和新材料は2004年にメタ系アラミド繊維の量産化を実現して以来、品種と用途分野を広げ、現在、11の製品シリーズにおいて230以上の品種を有している。
このメタ系アラミド繊維プロジェクトは、2019年7月に着工している。同社のエネルギー転換のための重要なプロジェクトでもあり、山東省動力エネルギー転換重大リストにも採用されている。
泰和新材料は、今後も自社の発展計画をもとに、スパンデックス、アラミドの主力事業とその川上、川下の産業チェーンをカバーするようなプロジェクトを着実に進めていく方針を明らかにしている。