環境
TMC、Microfiber2030Commitmentを発表
9月21日、衣料用繊維に起因するマイクロプラスチックファイバー問題に取り組む国際NPOのThe Microfibre Consortium(TMC)は、アパレル業界からのマイクロファイバー環境汚染を防止するための2030年に向けた新たなコミットメント「マイクロファイバー2030コミットメント(The Microfibre 2030 Commitment)」を発表した。現時点で世界のグローバルアパレル、繊維業界団体など69社・団体が署名している。主な署名企業はNEXT、M&Sなどの小売、H&M、Gap、Keringなどアパレル、Adidas、NIKE、The North Face、Patagoniaなどスポーツ、AATCC、Bureau Veritas、Hohenstein、SGS、台湾紡織研究所(TTRI)等の認証・検査機関、Unifi、Lenzing、新光合繊等の合繊メーカーなど多岐にわたる。
マイクロファイバー2030コミットメントでは、マイクロファイバー(繊維くず)による環境影響ゼロを目指し、2030年までにグローバル企業の加盟により、研究・試験結果のデータベースと評価システムが業界全体で採用されること、また、マイクロファイバー放出量の基準値を策定し、それを加盟企業の80%が採用し、環境への放出を管理できている状態を目指す。加盟企業から提供された各種のデータはデータベースに蓄積され、業界全体で同コミットメントを達成するために活用される。