日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

(スウェーデン) Renewcell、再生セルロース繊維Circuloseの増設を発表

2022年02月28日
日本化学繊維協会

環境

Renewcell、再生セルロース繊維Circuloseの増設を発表

 スウェーデンの繊維リサイクラーのRenewcellは、このほど、100%リサイクル製品Circuloseに対する需要拡大に対応して、同社Ortviken工場の年間生産能力を6万㌧から12万㌧に増設することを決定した。同社は、年間生産能力を36万㌧に拡張する目標を当初の2030年から2025年に前倒ししている。
 Renewcelによると、世界中の消費者、環境NGO、政府関連機関、ファッションブランド・メーカー、ESG投資家にとって、石化原料由来繊維の生産とファッション産業の廃棄が急速に増大する問題を懸念しており、Renewcellの100%リサイクル溶解パルプ由来のセルロース「Circulose」に対する需要は、2030年には年間約600万㌧になると予測している。供給サイドでは、Renewcellの36万㌧を含む計70万㌧となると見込まれており、供給不足が予測されている。ファッション業界は循環経済を実現させるためには、Renewcellのような企業の成長に依存する必要があるとしている。
 Renewcellは、「世界のファッション業界の循環目標を達成するためにできる限り迅速に貢献することを決意している。ファッション、ブランドパートナーからの需要も急増している。社会全体の循環性とサステナビリティへの移行を、価値創出の機会の一つと見なし、独自の繊維to繊維のリサイクルプロセスなど、迅速に拡張できるイノベーションが必要である。」と述べている。