日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

(フィンランド) Infinited Fiber、リサイクル工場を建設へ

2022年07月11日
日本化学繊維協会

環境

Infinited Fiber、リサイクル工場を建設へ

 廃棄繊維製品や稲や麦のかすをリサイクルして新しい繊維Infinnaを生産、販売するスタートアップ企業Infinited Fiber Companyは、このほどドイツFrankfurtで開催された「Techtextil 2022」において、リサイクル繊維Infinnaの生産を本格化するための新しい工場を設立する計画を明らかにした。
 Infinnaの新工場は、林産企業大手のStora Ensoが保有しているバルト海北岸地区Kemi市内にあるVeitsiluoto製紙工場の敷地内となる見込み。同工場は、現在操業を休止している。Kemi市は世界に開かれた港湾都市であり、同社がこの地を工場立地として選択した理由の一つは、同工場で生産された繊維の多くを効率よく輸出していくことが可能であることがある。
 今回の投資額は、約4億ユーロと推計されている。リサイクル能力は年産3万㌧。約270名の新規雇用を創出する見込み。3万㌧のリサイクル能力は、Tシャツ約1億枚分に相当する量。同工場は、2025年までにフル稼働することを目指す。
 リサイクル繊維Infinnaについては、Bestseller、H&M Group、Zaraの親会社であるInditex、Pangaia、Patagonia、「Tommy Hilfiger」ブランドで知られるPVH Europeなどの世界的に有力なファッション・アパレル企業が、既に複数年の購買契約を締結している。