日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

(韓国) 暁星、超高強度炭素繊維を開発

2022年10月20日
日本化学繊維協会

炭素繊維

暁星、超高強度炭素繊維を開発

 このほど、大手合繊メーカー暁星(Hyosung)傘下のHyosung Advanced Materialsは、航空・宇宙、防衛産業向けの超高強度炭素繊維を開発したことを明らかにした。同社は、国家研究開発プログラムで関連研究機関と連携、早期の実用化に向けた研究開発のフォローアップを加速する意向を示している。
 暁星は韓国で初めて炭素繊維製品の開発に成功した企業。Hyosung Advanced Materialsによると、今回開発したのはT-1000級のH3065という6.4GPaの引張強度と295GPa以上の弾性率を 有する高機能炭素繊維である。
 Hyosung Advanced Materialsは、「今回の開発は、韓国が日本や米国に次いで超高強度炭素繊維を生産できる先進国になった」と述べた。同社の既存の炭素繊維製品はT-700級のH2550という製品で主に水素タンク、電線芯、スポーツ用途に用いられている。
 韓国政府は、2021年2月に発表したロードマップにおいて、2030年までに炭素繊維分野で世界の15%の市場シェアを獲得、世界トップ3に入るという目標を明記している。