日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

(世界) Canopy、2022年Hot Button Rankingを発表

2022年11月30日
日本化学繊維協会

環境

Canopy、2022年Hot Button Rankingを発表

 このほど、カナダ森林保護NGOのCanopyはセルロース繊維メーカーに対する森林保護ランキングレポート「Hot Button 2022」を発表した。
 このランキングでは、第三者検証機関の認証完了、森林保護への貢献、代替品活用によるイノベーション、木材パルプ調達方針、サプライヤーへのトレーサビリティ、透明性、持続可能な調達、原生林等での事業運営、情報開示などの様々な観点から点数評価されており、それぞれの点数に応じて「濃グリーンシャツ」~「薄グリーンシャツ」~「イエローシャツ」~「レッドシャツ」の順番でランキングが付けられる。
 最高ランクの濃グリーンシャツは30点以上の企業に与えられることとなっており、2022年度は、合計6社と前年の2社からの大幅増となった。
 2022年に濃グリーンシャツを獲得したのは、オーストリアのLenzing Groupが第1位、続いてインドのAditya Birlaが第2位となり、米国のEastman Chemical Company、中国の吉林化繊、唐山三友化繊、白鷺化繊の4社が同スコアで並んだ。濃グリーンシャツ企業の設備能力の世界全体に占めるシェアは45%となった。
 なお、2022年ランキングには、有害物質管理についても記載されており、①生産に使用する化学物質に関して公害問題に取り組んでいるか、②化学物質管理の改善に向け信頼性の高いイニシアティブに参加しているか、③事業所での汚染防止を進め、製品、使用原料のリサイクルを進めているか、④責任ある繊維生産に関するZDHCガイダンス(排水・排ガス等)等を適用しているか等の基準で、各社の評価が公表されている。

Hot Button 2022の濃グリーンシャツ(30点以上)の企業

(注)シェアは世界の生産能力全体に占める当該企業のシェア