日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

第705回 本委員会の主要議題と概要

2023年01月23日
日本化学繊維協会

日本化学繊維協会(会長 内川 哲茂 帝人株式会社 代表取締役社長執行役員CEO)では、本日11時より第705回 本委員会を開催しました。
主要議題およびその概要は以下の通りです。

1.第36回複合材料セミナーについて
日本化学繊維協会炭素繊維協会委員会は「第36回複合材料セミナー」を2月17日(金)に開催します。今回のテーマは「サステナブルな素材、炭素繊維」です。コロナ禍でウェブセミナーが続いておりましたが、今年は会場からもご参加頂けるよう、初めてハイブリッド方式にて開催することになりました。プログラムおよび参加申込方法などの詳細は、配布資料または下記ウェブサイトをご参照ください。
http://www.carbonfiber.gr.jp/

今年で36回目となる複合材料セミナーでは、炭素繊維メーカーによるPAN系・ピッチ系炭素繊維の最新技術・市場動向に加え、カーボンニュートラルな社会に向けて業界が取り組むべき方向性についてまとめた「炭素繊維サステナビリティビジョン2050」を取り上げます。また、炭素繊維のリサイクル、航空宇宙、経済安全保障に関するプログラムもご用意しました。
炭素繊維複合材料の『今』を知ることができる本セミナーにぜひご参加ください。

<開催概要>
日時:2023年2月17日(金)10:00~17:25(開場9:30)
方法:ウェブセミナー(Zoom使用予定)併用のハイブリッド方式
会場:コンファレンススクエア エムプラス(M+)
   東京都千代田区丸の内2-5-2 三菱ビル10F
※会場でのご参加は定員制(先着順)のため、ご希望に沿えない場合があります。
※ウェブのリンク先は、開催数日前に別途メールでご連絡します。
参加費:一般 20,000円、官公庁・学校関係者 15,000円、学生 3,000円
備考:事前申込制

2.第4回ACFIF標準化作業委員会/ワークショップ開催報告
4ACFIF(アジア化繊産業連盟)標準化作業委員会およびワークショップは、20221216日(金)にオンラインにて、中国化繊工業協会(CCFA)の主催により、ACFIF加盟9ヵ国・地域の参加を得て開催されました。標準化ワークショップでは、ISO/TC38(繊維に関係する技術委員会)の首脳(日本、中国)によるキーノートスピーチ、各国・地域の標準化への取り組みについてのプレゼン、意見交換が行われました。標準化作業委員会では、ACFIFにおける今後の標準化の取組み(ISOでの協力強化、情報共有の強化等)についての議論が行われました。

3.第61回ドルンビルン国際繊維会議の概況報告
9月14日(水)から16日(金)の3日間、オーストリアのドルンビルンにおいて、第61回ドルンビルン国際繊維会議(主催:オーストリア化繊協会)が開催され、その概要について報告がありました。
・本会議は、欧州化繊産業の産学研究者の交流の場として、1962年に第1回目を開催、以降毎年、オーストリア・ドルンビルンで開催されている。
・直近2回(2020年、21年)は新型コロナの影響で、規模を縮小してのオンライン開催であったが、3年ぶりにリアル開催に戻り約500名が参加した。コロナ前(600700名)と比べると、アジアの参加者が減った分だけ減少しているが、ポストコロナにおいても、世界の繊維産業動向、政策・戦略提言、技術開発などの幅広い内容をカバーした重要な国際会議であることをあらためて示した。
・初日午前中の基調講演の他、①革新的な繊維、②サーキュラーエコノミー、③不織布、④アパレルとスポーツ、⑤表面の高機能化、の5テーマが取り上げられ、計102件の報告が行われた。日本(日系を含む)からは、帝人アラミド他から、3件の報告があった。
・全般的にサステナビリティ関係の報告が多くを占めた。セルロース繊維関係の報告が多いのはコロナ前と同様であるが、新しいバイオ繊維、リサイクル関係、スマートテキスタイル関係の発表が注目されていた。

以上