環境

欧州委員会、グリーン訴求指令案を発表

　3月22日、欧州委員会はグリーン訴求に関する指令案（Proposal for a Directive on Green Claims）を発表した。同指令案は、80ページから構成されており、グリーンウォッシングに対処し、消費者と環境を保護するための行動の一部と位置付けている。
　欧州委員会によると、消費者が、商品およびサービスや企業の環境関連の多くの主張、ラベルの主張の中には信頼できないものもあり、また、消費者への誤解や環境影響について誤った印象を与える可能性、いわゆるグリーンウォッシュと呼ばれる行為が氾濫していることがあり、本指令案では、環境ラベルや主張が信頼に足るものであることを保証することで、消費者はより良い情報に基づいた購買決定を行うことができるようになり、また、製品の環境特性、　持続可能性を高めるために努力している企業の競争力を高めることができるとしている。
　今回の指令案では、企業は、対象商品の「環境主張」を消費者に伝える前に、独立した検証、科学的環境により証明する必要がある。また、今後、製品の総合的な環境負荷スコアリング等の主張や環境ラベルについても、EU規則で定められていない限り、許可されなくなる。EUエコラベルや有機食品ロゴなど、既存のEU規則でカバーされている環境主張は、信頼性の確保があるため、対象から除外されているほか、今後EUの規制下でカバーされる環境主張も除外される。