日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

第706回 本委員会の主要議題と概要

2023年04月19日
日本化学繊維協会

日本化学繊維協会(会長 内川 哲茂 帝人株式会社 代表取締役社長執行役員CEO)では、本日11時より第706回 本委員会を開催しました。
主要議題およびその概要は以下の通りです。

1. 化繊協会のサステナビリティ取組みの進捗報告 
日本化学繊維協会は、2021年7月に「日本化学繊維協会のサステナビリティ対応方針」を取り纏め、公表しました。この方針に掲げた、「資源循環」や「環境負荷低減」について、サステナブル推進委員会をはじめ、協会内の各委員会が具体的な取組みを推進しています。
最近の主な進捗として、1)繊維to繊維リサイクルの実現に向けた検討、2)サステナビリティ推進に寄与する標準開発、3)マイクロプラスチック問題の対応、4)サステナビリティ情報発信の拡充、について報告しました。

2. 訪日ミッションEU-Allianceとの交流報告
EU-Alliance代表団が3月13日(月)~17日(金)に訪日し、16日(木)には日本化学繊維協会と交流を行いました。
・EU-Allianceは、フランス、イタリア、オランダによる防衛/安全保障に係るEU支援の国際連携プロジェクトで、フランスの繊維クラスター・Techteraを中心とする6クラスターで構成されています。
・16日の交流では、日本側からは7社(帝人、東レ、クラレ、東洋紡、旭化成、ユニチカ、三菱ケミカル)、EU-Alliance側からは9社・機関が参加し、午前中は双方からの会社紹介、午後はマッチング会合を行いました。
・日本側からは、高強度、難燃性、導電性などをはじめとする素材紹介が中心となりましたが、昨今のサステナビリティ対応の重要性から、EU-Alliance側からはバイオベース化やリサイクル対応についても高い関心が示されていました。

3. エコプロ2022出展報告
環境展「エコプロ2022」が昨年12月7日(水)~9日(金)の3日間、東京ビッグサイトにおいて開催されました。(旧エコプロダクツ展から数えると今回が24回目)。
・化繊協会コーナーでは、「サステナブルな社会に貢献する化学せんい」のテーマで、「健康・福祉」、「安全な水」「エネルギー」、「生産・消費」、「気候変動」、「海洋資源」、「陸上資源」の7つのSDGsに寄与する化学繊維を、①カーボンニュートラルに貢献する、②快適な暮らしをささえる、③豊かな地球環境を守る、の3つのセクションで展示しました(化繊協会として19回目の展示となりました)。
・環境問題やサステナビリティへの関心は年々高まっており、環境に対して高機能・高性能繊維が果たす社会的役割も重要になっていることから、化学繊維の環境寄与について説明するため、今回も“教室形式”のブースとして、一日あたり6回の「化学せんいおもしろ実験教室」を開催し、3日間計約300人が参加して盛況でした。
・この他、化繊協会コーナーでは、参加者に化学繊維の環境貢献をマンガで紹介したクリアファイルを配布するなど、多くの来場者にPRしました。

4. Spiber株式会社の入会について   
構造タンパク質素材「Brewed Protein(ブリュード・プロテイン)™」を開発する山形県鶴岡市のバイオベンチャー、Spiber株式会社が4月19日付で日本化学繊維協会に入会しました。

以上