日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

(E U) ReHubs Europeが活動を本格化

2023年07月28日
日本化学繊維協会

環境

ReHubs Europeが活動を本格化

 7月13日、欧州繊維産業連盟(EURATEX)は公証人の前で「ReHubs Europe」設立に関する規約に調印した。これにより、ReHubs Europeは、新たに国際的非営利団体となる。
 ReHubs Europeは、本部をベルギーBrusselsのEURATEXの事務所内に設置する。ReHubs Europeは、加盟企業が繊維リサイクル設備の設立や整備などに投資する活動を支援していくことで、2030年までに250万㌧の繊維to繊維型のリサイクルを実現することを目標とする。また、加盟企業のパートナー探しや知識・資金面での支援も行っていくほか、社会的な課題とされている欧州域内での750万㌧/年の繊維廃材の回収、分別、リサイクル、リユースに関する支援も行う。これに関連して、7月7日には、欧州委員会は、繊維廃棄物に重点を置いた改正廃棄物枠組み指令(WFD:Waste Framework Directive)案を発表している。この中では、分別回収の義務化やEPRスキームがEU各国に制定される見込み。
 ReHubs Europeは、加盟企業へのサービス提供や、関連研究開発動向についての知識の普及、欧州の繊維リサイクルロードマップの紹介などを通じて、幅広い業界や社会的ステークホルダーにサービス・情報提供を行い、欧州において、新しいリサイクルのバリューチェーン確立を支援することを目指す。