化繊生産

賽得利（南通）のリヨセル繊維、生産開始

　8月17日、賽得利（南通）繊維（Sateri Nantong Fibre Co., Ltd.）は、年産11万㌧の新溶剤ベースのリヨセル繊維の生産を正式に開始した。同工場は、山東省日照市、江蘇省溧陽市に次ぐ同社3番目のリヨセル繊維生産基地であり、同社のリヨセル繊維の生産能力は年産25万㌧に達したことになる。
　賽得利の副総裁の劉涛は、「リヨセル繊維は、中国政府のグリーン政策とも合致し、近年需要は旺盛であり、高い発展を遂げている。当社は、世界有数のセルロース繊維メーカーとして、優れた製品品質と安定した供給力を持ち、グリーンで低炭素な生産とライフスタイルを促進している。今回の南通における年産11万㌧のリヨセル繊維生産ラインの成功は、グループの戦略方向を明確にするだけでなく、業界全体でのリヨセル繊維の供給を保証し、繊維業界がよりグリーンで高品質な発展の方向へ進むことをサポートするという大きな意義を持つ。」と述べた。
　賽得利のリヨセル繊維は、国際的に認証された植林地から原料を調達し、自社で開発したパルプ製造技術と高度な繊維生産技術により、生産工程の環境負荷を低減すると同時に、優れた性能を実現しており、紡織・不織布製品に幅広く使用されている。同社は、2020年に日照市で最初のリヨセル生産を開始している。