日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

第710回 本委員会の主要議題と概要

2024年04月17日
日本化学繊維協会

日本化学繊維協会(会長 大矢 光雄 東レ株式会社 代表取締役社長 社長執行役員)では、本日11時より第710回 本委員会を開催しました。
主要議題およびその概要は以下の通りです。

1.第14回アジア化繊産業会議の開催概要
第14回アジア化繊産業会議が2024年5月23日(木)、24日(金)の両日、韓国・ソウルで開催されることとなりました。今回は、2019年以来5年ぶりの対面方式での開催となります。会議テーマは、「アジア化繊産業の持続的な成長のための協力」であり、前回、日本が開催を担当した第13回会議(2021、22年)に続き、サステナビリティが主テーマとなります。
アジア化繊産業会議は、アジア地域の化繊業界の代表が一堂に会して情報交換を行うことにより、相互の認識と理解を深め、信頼関係を築きあげることを目的に、1996年に第1回会議が日本(浦安市)で開催され、今回で14回目となります。
会議には、日本をはじめ中国、インド、インドネシア、韓国、マレーシア、パキスタン、チャイニーズ・タイペイ(台湾)、タイの9カ国・地域から参加する予定です。
日本からは、大矢会長(東レ株式会社 社長)、工藤副会長(旭化成株式会社 社長)、以下約30名が参加予定であり、会議終了後には各国・地域の代表団長による記者会見も予定しています。

2.化繊協会のサステナビリティ取組みの進捗報告
「日本化学繊維協会のサステナビリティ対応方針(2021年7月策定)」に掲げる、「資源循環」や「環境負荷低減」について、サステナブル推進委員会をはじめ、協会内の各委員会が取り組みを進めており、その進捗状況について報告がありました。
また、来年度の主要課題として、1)繊維to繊維リサイクルの実現に向けた検討、2)サステナビリティ推進に寄与する標準開発、3)マイクロプラスチック問題の対応、などが上げられ、その検討状況について説明がありました。

3.化学繊維産業のエネルギー消費等の動向
化学繊維産業のエネルギー消費及びCO2排出量の最近の状況について、以下の報告がありました。
2023年の化繊産業のエネルギー消費量は45.9万kl(原油換算)、CO2発生量は120万tでした。
・エネルギー消費量は前年(2022年)比で13%減、2013年(経団連・カーボンニュートラル行動計画の基準年)比では31%減となりました。
・エネルギー原単位(kl-原油換算/t)は0.68で、前年の0.72から大きく改善しました。
・エネルギー種別の消費傾向として、自家発電用燃料の低炭素化が進んでおり、石炭が減少し、ガスが増加しています。

以上