日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

(中国) NILIT、神馬実業と合弁工場を設立

2024年04月30日
日本化学繊維協会

化繊生産

NILIT、神馬実業と合弁工場を設立

 イスラエルの大手ナイロン66メーカーのNILITが、この度、中国のナイロンメーカー大手の神馬実業股分有限公司と合弁工場を設立することを発表した。
 このパートナーシップは、4月18日に上海で締結された。平煤神馬集団のLi Mao会長と、NILITグループのMichael Levi会長が締結書に署名した
 このパートナーシップの下で、今後、中国国内でナイロン生産が盛んな平頂山市に新工場が設立されることとなっている。平頂山の工場には、NILITの「Total Product Sustainability Standards」(生産工程において環境責任を果たすための基準)を満たす設備が導入される予定であり、設備能力は年産2万㌧の計画。
 NILITは、アパレル向けの高品質なナイロン66長繊維メーカー。一方、神馬実業は、平煤神馬集団の傘下企業。同社は工業用ナイロン66メーカーの世界大手であり、世界の自動車向け繊維品市場へ素材を供給している。同社は、中国市場で幅広く事業を展開している。
 今回の合弁工場では、ナイロン66FDY(完全延伸糸)とATY(加工糸)を主に生産する。これにより、NILITは、中国におけるナイロン66の生産を大幅に拡大できるほか、世界の顧客へ必要な素材を提供することが可能になる。
 NILITのGlobal General ManagerであるIlan Melamed氏は、「神馬実業と、中国に合弁事業を設立することになり嬉しく思う。合弁工場には、最新技術が導入される予定。優れた強度と滑らかさを備えた、高品質かつ特殊なヤーンのほか、手触りの良さが特長のATYヤーンが生産可能になる。強度や滑らかさ、耐久性が求められる、家庭向けや自動車向けの繊維製品を提供していきたい」と、期待を見せた。