環境対応
CARBIOSとTomraがポリエステルの循環性拡大で協力
フランスのバイオリサイクルメーカーCARBIOSと繊維廃棄物の選別メーカーTomra Textilesが、北欧において効率的な繊維廃棄物のリサイクルを開発するための契約を締結した。
この契約では、Tomra TextilesがフランスのLonglavilleで現在建設中の初の商業プラントにおいて、CARBIOSの酵素解重合技術を使用し、繊維廃棄物の収集、選別、前処理からリサイクルまでの効率的な流れを北欧で確立するために協力する。
Tomra Textiles は、繊維to繊維リサイクルの際の課題として指摘される選別工程(設計、商業化)を担い、新工場ではCARBIOSの酵素解重合技術を導入、回収されるモノマーはリサイクルポリエステル繊維の製造に投入される。
CARBIOSの解重合技術は、酵素を使用したいわゆるバイオリサイクル技術で、ポリエステル繊維を原料成分に分解し、繊維向け高品質のリサイクルポリエステル素材に再生する。
Tomra Textiles と CARBIOS のイノベーションは、現在1%にとどまっているといわれる繊維 to 繊維リサイクルを大幅に引き上げ、ポリエステル素材の繊維製品の焼却や埋め立てに代わる持続可能な代替手段を提供することを目指している。