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Unifi、使用済み繊維製品原料の新繊維を発表
米国の大手リサイクルポリエステルメーカーUnifi, Inc.が、この度、自社の「Textile Takeback」技術を生かし、「REPREVE」繊維を使用して開発した新繊維「White Filament Yarn」と「ThermaLoop」を発表した。
White Filament YarnとThermaLoopの共通の特徴は、使用済み繊維を少なくとも50%使用し、添加剤や染料を使用せずに作る、100%リサイクルポリエステル繊維であること。いずれの製品も、バージンのポリエステル繊維と同等の品質である。Textile Takeback技術により、産業と一般家庭からの廃棄繊維製品を再利用できる。
Unifiの代表ブランドである「REPREVE」は、2007年に開発された、リサイクル繊維・樹脂。Unifiの2023年版「Sustainability Snapshot」報告書によると、REPREVE繊維は、2023年に同社の収益全体の30%を占め、2025年には収益の大部分を占めると予想されている。また、2030年目標として、Tシャツ15億枚相当分の繊維を再資源化することを掲げている(海外速報No.1325)。
White Filament Yarnは、白色の繊維であり、一般的な染色が可能。また、防臭、保湿、伸縮等の性能を付与することが可能。
ThermaLoopは、速乾性、断熱性のある軽量な高性能繊維で、洗濯機洗いが可能。米国のダウン・フェザーの試験機関International Down and Feather Testing Laboratoryが実施した試験によると、ThermaLoopを使用したダウン・フェザー製品は、一般的なダウン・フェザー製品と同等の断熱性をもっているという。
また、様々な国際認証を取得している。具体的には、FiberPrint認証(製品に使用された繊維の追跡が可能であるとの認証)、U-TRUST認証(製品のサプライチェーンの透明性等の認証)、OEKO-TEX認証(繊維製品の安心・安全性の認証)、GRS認証(米国Textile Exchangeのリサイクル製品の国際認証プログラム)、SCS認証(製品/原料の中のリサイクル原料含有量の割合を認証)を取得している。
Unifiは今後、これらの新製品が大手ブランドに採用されるよう促進していきたい考え。