環境
盛虹とAmbercycle、戦略的提携を締結
1月6日、中国の大手ポリエステルメーカー盛虹化繊新材料は、繊維to繊維リサイクルを手掛ける米スタートアップ企業Ambercycleと戦略的提携を締結した。この提携に基づき、両社は、Ambercycleのリサイクル繊維cycoraの生産を拡大するとともに、中国のバリューチェーンにcycoraを導入する。両社はcycoraを使用した高品質のリサイクル長繊維を開発するため、2024年から協力関係にある。盛虹化繊の総経理・唐俊松(Jason Tang)氏は、「繊維業界が繊維to繊維リサイクルにシフトを目指す中、cycoraはグローバルブランドの要求を満たす素材提供という点で先導的な役割を担っている。今回の提携はアパレル業界全体にインパクトのある変化をもたらす極めて重要なものである。現在、使用済み繊維製品のうち、クローズドループでリサイクルされているのは1%未満。cycoraは、バージン繊維をリサイクル素材に置き換えることで、ブランドが持続可能性をサプライチェーンに統合させることを可能にする。この提携は、廃棄物を貴重な資源として再認識する循環型の未来への移行を加速させる。」と述べている。
Ambercycleの共同設立者兼CEOのShay Sethi氏は、「盛虹との提携は、Ambercycleの循環型未来のビジョンを反映したもの。盛虹の高度な製造能力を利用することで、Ambercycleはcycoraを一流グローバルブランドのサプライチェーンに統合することができる。両社の提携は、生産規模を拡大するだけでなく、拡大する需要に対応し、アパレル産業でのリサイクル素材の使用を促進することにつながる。盛虹の世界トップクラスの製造能力とAmbercycleのリサイクル素材の専門知識を活用することで、この提携は繊維to繊維リサイクルによる長繊維製造の拡大を効果的に推進、普及を目指すことができる。世界最大手かつ最先端のリサイクルポリエステルメーカー盛虹は、繊維to繊維リサイクルをベースとした「cycora」を通じて、アパレル産業の循環型経済への転換を推進する上で重要な一歩を踏み出す。」と述べている。