日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

(米国) Dupont、Soronaポリマーを増設

2018年09月11日
日本化学繊維協会

米国 増設

Dupont、Soronaポリマーを増設

 DuPont Industrial Biosciencesが、Kinston, NCのSoronaポリマー工場の増設を完了した。Soronaはバイオベースの高機能ポリマーで、今回の新ライン増設により生産能力は25%アップした。循環型経済が注目されるなか、カーペットや衣料用途で世界的にSoronaの需要が増加しており、今回の増設はこれに対応するものである。
 Solonaは、その原料の37%が再生可能な植物ベース由来となっている。ナイロン6など類似ポリマーと比較すると、エネルギー使用は30%少なく、温室効果ガスの排出は63%少ない。また高機能性を備え、Soronaを使用したファイバーは、非常にソフトで、防汚性を備え、耐久性にも優れている。Soronaを使用したファイバーはPTT繊維や3GT繊維と呼称されている。
Kinston, NCのSoronaポリマー工場は90名超を雇用し、今回の増設によ り4名を新規に雇用する。DuPontは2014年、今後3年間でKinston工場に3,000万㌦を投じる計画を発表している(海外速報2014年10月30日号)。
 DuPont Industrial Biosciencesは2017年秋に、米大手合繊メーカーUnifi Inc.と協力して再生可能な素材を使用した高機能衣料品向けの素材を開発することを発表している。大手アパレルブランド企業を対象に防寒アパレル向けに提供する。DuPontのトウモロコシの糖を原料とするバイオマス原料のSoronaとUnifiのリサイクルポリエステルREPREVEを融合させた防寒用アパレル素材を生産するというものである(海外速報2017年10月30日号)。