日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

第688 回 本委員会の主要議題と概要 

2018年10月19日
日本化学繊維協会

<プレスリリース>

日本化学繊維協会(会長 和賀 昌之 三菱ケミカル株式会社 代表取締役社長)では、本日11時より第688回 本委員会を開催しました。

主要議題およびその概要は以下の通りです。

1.CEATEC JAPAN2018へのセミナー参加の概要について

日本化学繊維協会は10月16日(火)、幕張メッセで開催されたCEATEC JAPAN 2018のイノベーショントークステージで、「Society5.0に貢献する先端繊維素材」をテーマにセミナーを開催し、その概要について報告がありました。

・東洋紡、クラレ、帝人、東レ、旭化成、三菱ケミカル、ユニチカの順で先端繊維素材を紹介した。

・セミナー開催中、同じくイノベーショントークステージ内で、各社が簡易展示・パネル展示を実施した。

・セミナーの来場者数は約200名と盛況であった。

・ユーザー業界が主催する展示会でのセミナー参加の一環として、住宅・ビル・施設Weekにセミナー参加する。2018年12月12日(水)、東京ビッグサイトで実施するもので、化繊協会、東洋紡、帝人、東レが講演を行う予定である。

2.エコプロ2018への化繊協会コーナー出展について

日本化学繊維協会は、12月6日(木)~8日(土)の3日間、東京ビッグサイトで開催される国内最大規模の環境展「エコプロ2018~SDGs時代の環境と社会、そして未来へ」(主催:(一社)産業環境管理協会、日本経済新聞社)に、化繊協会コーナーを出展します。

・エコプロ展への出展は2004年から続けており、今回で15回目となる。

・今年度の展示テーマは、「SDGsの達成に役立つ化学せんい」で、①エネルギーを節約する/気候変動を防ぐ、②限られた資源を有効に使い続ける、③豊かな自然環境を維持する、の3テーマで「⑦エネルギー」「⑫生産・消費」「⑬気候変動」「⑭海洋資源」「⑮陸上資源」の5つのSDGs(持続可能な開発目標)に寄与する化学繊維を紹介することとしている。

・この他、①説明専門員による高機能繊維の解説と実験(化学せんい実験教室)、②クイズラリーなどのアトラクションも予定している。

・化繊協会コーナーは、東展示場6ホール/小間番号6-005。

3.第57回ドルンビルン国際繊維会議の概況報告

9月12日(水)から14日(金)の3日間、オーストリアのドルンビルンにおいて、第57回ドルンビルン国際繊維会議(主催:オーストリア化繊協会)が開催され、その概要について報告がありました。

・本会議は、欧州繊維産業の産学研究者の交流の場として、1962年に第1回目を開催、以降毎年、オーストリア・ドルンビルンで開催されている。

・今年度は、ドイツ、オーストリア、スイスなど、過去最多の34か国から約700名、294社が参加し、盛況であった。日本からは化繊メーカー等から10社が参加した。

・テーマは、①革新的な繊維、②交通及び自動車、③リサイクル、④エネルギー、⑤表面改質の5テーマが取り上げられ、計101件の報告が行われた。日本からは、帝人、東レ、東洋紡、旭化成、三菱ケミカル等から計6件の報告を行った。

・今会合では、「Challenges of the future-未来への挑戦」が強調され、①バイオベース繊維、②リサイクル技術に関する報告が目立っていた。③eテキスタイルや自動車関係の報告も多く、産学共同開発や異業種を取込んだ共同開発を盛んに推進されていた。

4.第24回中国国際化繊産業会議の概況報告

2018年9月5日(水)~6日(木)、第24回中国国際化繊会議が浙江省・杭州・粛山にて開催され、その概要について以下の通り報告がありました。

・「中国国際化繊会議」は、1985年に始まった中国で開催される化学繊維の国際会議。2日間開催され、初日は、経済・市場動向を含めた総合的な講演会、2日目は設備・技術、最近のトレンド等の動向を中心とした講演会となっている。中国化繊工業協会・端小平会長(中国紡織工業連合会副会長)、中国紡織工業連合会・高勇秘書長、中国の政府機関の代表、地元政府の代表、中国国内の大手化繊メーカー、大学等研究機関等からの代表を含む約500名が参加した。

・今回の会議テーマは、会議テーマは、「未来を創るファイバーの力」であり、初日は発展セッションとして、中国化繊産業の改革開放後40年の発展、中国のマクロ経済の見通し、米中貿易摩擦動向、石化原料の見通しなどをテーマとした中国国内からのプレゼンテーションのほか、海外からのプレゼンテーション、パネルディスカッションが行われた。

・日本化学繊維協会・上田副会長から「世界の繊維産業の発展傾向」と題する報告を行った。世界の繊維需要が化繊に支える形で拡大すること、その中で高機能繊維、高性能繊維の需要が拡大すること、この普及のためには標準化が重要であるとして、ACFIF標準化作業委員会の活動を報告した。そして、最近の日本の繊維産業、化繊産業のIoT、IT、スマートテキスタイルの取組み事例について紹介した。

以上

<本件についての問い合わせ先>
担当:⽇本化学繊維協会 技術グループ 兼 業務調査グループ 川名 (03-3241-2312)