世界 綿花
2018/19年、世界の綿花消費は2,750万㌧の見通し
国際綿花諮問委員会(ICAC)は、世界経済の先行きが不透明であることから、2018/19年の世界の綿花消費見通しを2,750万㌧に下方修正した。
2018/19年の世界の綿花生産は、前年度の2,690万㌧(9%増)から2,630万㌧に減少する見通し。国・地域別には、ブラジルと西アフリカで増産の見通しであるものの、オーストラリア、中国、インド、米国の不作をカバーできるほど十分ではなさそうと見られる。
2018/19年の世界の綿花期末在庫は前年度比6%減の1,770万㌧となる見通し。世界の綿花在庫は2014/15年に2,300万㌧と過去最高を記録したが、その後減少に転じ、2017/18年の期末は1,890万㌧と2014/15年比22%減であった。この減少傾向は、2018/19年も続き、2011/12年以来の最低記録となる見通し。中国の期末在庫は、2011/12年以来、最低水準の820万㌧に減少する見通し。中国以外の在庫は、3年連続で増加し、1,000万㌧を超える見通し。
世界の綿花需給見通し
(100万㌧)
*Cotlook Aインデックス(セント/ポンド)価格は、中国を除く世界の在庫率の見通し、
中国の綿花輸入見通しをもとに推計した。