日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

(世界) 綿花産業への政府補助、2017/18年に33%増で59億㌦へ

2018年11月20日
日本化学繊維協会

世界 綿花

綿花産業への政府補助、2017/18年に33%増で59億㌦へ

 ICACによる2018年版のレポート「Production and Trade Subsidies Affecting the Cotton Industry」によると、2017/18年の綿花産業への政府補助は59億㌦で、前年度比33%増となる。10ヶ国が政府補助を行っており、国内の綿花産業への補助金は平均で18㌣/㍀であり、前年の17㌣/㍀を上回った。ここでいう政府補助は、直接補助のほか、間接補助、ボーダープロテクション、種子保険を含むものである。
 綿花産業への政府支援についてICACが調査を開始した1997/98年からの傾向を見てみると、補助金は、綿花価格が高いと減少し、綿花価格が低いと増加している。
 政府の直接支援の中で、世界の綿花生産が占める割合は、1997/98年から2007/08年の平均は55%だったが、2008/09年は推定83%であった。2009/10年から2013/14年の間は、割合が縮小し、平均で48%であった。2014/15年と2015/16年の平均は75%、2016/17年と2017/18年の平均は47%。2017/18年に綿花価格が88㌣/㍀に高騰した際は、政府の補助金は縮小された。