日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

化学繊維の用語集

撚糸

糸に撚り(より)をかけること、撚りをかけた糸のことを撚糸と言います。
製造された原糸(生糸)は、そのままでは非常に細く、ばらばらになって扱いにくいので生糸の束に軽く撚りをかけます。この工程を経ることで初めて一本の糸として使えるようになります。 撚糸の重要性はそれだけではなく、生地の風合い・肌触りに変化を持たせる目的もあります。撚りをかける回数を変えたり、太さの異なる2本の糸を撚り合わせたり、撚りをかけた糸を何本かそろえて逆方向に回転させて一本の糸にしたり、いろいろな工夫・研究が進化しています。

撚りの方向による分類
撚糸は撚りの方向によって、右撚(S撚)と左撚(Z撚)に分類されます。織物の表面の光沢や摩擦係数などに影響を与えます。

撚り数による分類
糸1㍍あたりで何回転したかによって、撚り数はT/mという単位で表されます。
500T/m以下を甘撚、500~1000T/m以を中撚、1000~2500T/mを強撚、2500T/m以上を極強撚と言います。

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