日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

化学繊維の用語集

持ち帰り貿易(OPT)/加工再輸入減税制度(関税暫定措置第8条/暫8)

“Outward Processing Traffic”の略で、日本から生地を輸出し、海外で縫製して衣料品として輸入することです。日本企業のグローバル化進展によって、最適コストによる適地生産を進めた結果、国内と海外の棲み分け、すなわち日本から生地を持ち込み、労務コストの安価な中国、ベトナムなどの国で縫製し、日本に輸入するという方式が定着しています。
こうして日本から外国に原材料を輸出し、外国で加工・組立などを行った後、その製品を輸入する際には、製品の(課税)価格に占める輸出原材料の割合を製品の関税額に乗じた分を関税額から減税される制度として、加工再輸入減税制度(関税暫定措置法第8条に定められており、通称「暫8」)があります。
繊維品では、輸出原材料として縫糸、織物、不織布・フェルト、たて編ニット生地、布帛製衣類半製品、ボタン・ファスナーなどの衣類付属品が、輸入製品として布帛製衣類、じゅうたん、靴下類、インテリア類が対象となっています。

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