TSG(繊維セーフガード措置)とは、WTO繊維協定第6条に規定されている経過的セーフガード(TransitionalSafeguard)のことです。特定の製品が国内産業に重大な損害を与え、又は与える恐れがあるような増加した数量で輸入されていることが証明されたと決定された場合には、TSGを適用することができます。その損害や恐れを決定するのは、当該特定産品の総輸入量の増加した数量により生じたことが明白であることが必要です。その上で、特定国からの輸入が急激で著しい量で増加することを基礎として、かつ他の輸入源からの輸入との対比や価格の比較をするなどして、対象国を特定することになっています。このTSGについても、2005年1月1日の繊維協定失効により、制度が消滅しました。