日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

化学繊維の用語集

定番(製品)

「定番」製品とは、汎用的に使用されるため需要量もまとまっており、メーカーも見込み生産で常時在庫として保有し、いつでもユーザーの発注に応えられるようにしてある製品をいいます。こうした糸や織物には、一定のコード(多くはアルファベットと数字の組み合わせや番号)が付されており、何時でも、どこでもユーザーがその製品識別コードで発注すれば、間違いなく希望の製品を手にいれることができるため、「定番」といわれています。
このような製品は、デッドストックになる危険性はあまりありませんが、それだけに誰でもが生産しておりマージンも確保しにくい製品です。これに対し、特別な素材を使用したり、特別な加工をほどこしたり、ユーザーの特別な要求に基づいて生産された定番品とは一味違った糸や織物を「高付加価値品」といいます。
日本の繊維産業は、コスト競争の影響を受けやすい「定番品」から「高付加価値品」へと次第に生産のウェイトを移しています。

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