日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

化学繊維の用語集

抗菌防臭・制菌加工素材

抗菌防臭加工とは、黄色ぶどう球菌などの菌が繊維上で増殖することを抑えることで防臭効果をうたった加工素材です。抗菌剤を繊維の内部に固着させたり、布地に加工したりといった手法が取られています。一般衣料品はもちろん、タオルやシーツ、マットなど身の回りの製品まで幅広い用途で用いられています。近年は消費者の清潔志向の高まりもあって、必要不可欠な加工素材の一つに数えられるようになっています。黄色ぶどう球菌だけでなく、肺炎かん菌や大腸菌、緑膿菌、MRSA(メチシリン耐性黄色ぶどう球菌)についても繊維上での増殖を抑える、より強い抗菌性を持つ素材が制菌加工素材となります。こちらは、医療従事者用の白衣や帽子、マスクなど高い抗菌性が求められる用途で使われます。

→関連項目:SEKマーク

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